大怪獣シリーズ | 路地裏の散歩者 / 少年リック公式ブログ Mon, 22 Dec 2025 10:28:32 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9 /wp-content/uploads/2024/05/cropped-faviconV2-32x32.png 大怪獣シリーズ | 路地裏の散歩者 / 32 32 異彩を放つ光怪獣!プリズ魔登場!! /200482r/ Mon, 22 Dec 2025 10:27:32 +0000 /?p=382 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

ウルトラ怪獣唯一無二の独創性!プリズ魔が仲間入り!!

 今回、『帰ってきたウルトラマン』に登場してきた怪獣の中でも際立って異彩を放つ「光怪獣プリズ魔」が〈大怪獣シリーズ〉のラインナップに加わります!

プリズ魔は第35話「残酷! 光怪獣プリズ魔」に登場しました。

 光る現代アートの様な姿形、美しく繊細な咆哮音、周囲に不思議な現象を起こす出現あるいは撤退のプロセス、人間の側から見ればその諸行は “残酷” であるという特徴の数々は、令和の時代に至る全ウルトラ怪獣…いえ、全円谷プロ作品に登場の怪獣を見渡しても、唯一無二の独創性を放っていると断言出来るものばかりです。

 脚本を手掛けた朱川審とは、主人公・郷秀樹の盟友でもあり、頼れる兄の様な存在でもある坂田健役でレギュラー出演していた岸田森さんの筆名です。

 岸田さんは『帰ってきたウルトラマン』の3年前に制作・放送された科学犯罪捜査ドラマ『怪奇大作戦』での科学捜査研究所SRIの一員・牧史郎役のレギュラー出演で円谷プロならびに多くのスタッフとの縁が育まれていきました。

 劇中でのプリズ魔の異質さに心を奪われてしまいがちですが、この第35話の脚本も、ごく身近な出来事に端を発して、現実の中に潜んでいる不思議な出来事を垣間見るうち、信じ難い大きな出来事へと発展していく基本骨子で組み上げられており、まさに王道の怪獣路線だと読み解けます。

 それを岸田さんならではの光と闇の対比や、静物への美観などの感性が包み込むだけでなく、光を見る術として現実的科学性のあるプリズム現象を織り込んだことで、ロマンだけに収まらない緊張感とリアリティを生み、監督の山際永三さん、特殊技術の佐川和夫さんをはじめ、誰もが前のめりになる物語となって結果、お二人の演出家としての技術が際立つシーンが連続していきます。

 実はこれらは『帰ってきたウルトラマン』が積み上げてきた表現の術が第35話という場に結実した集大成と言えるのではないか──筆者はそんな印象を持ちます。

 この “集大成” という視点についてですが、第35話の初放送は昭和46年12月3日でした。それは『帰ってきたウルトラマン』の成功から次回作──やがて『ウルトラマンA』に結実する新番組の準備が動き出していて当然とも言える時期です。

 また、第35話が放送された2日後には『ミラーマン』の放送が開始されることから『帰ってきたウルトラマン』班から『ミラーマン』班へのスタッフ異動が行われ、これに伴い『帰ってきたウルトラマン』班では新たな編成が行われたであろうことが、クレジット表記からうかがえます。

 更に状況を俯瞰してみると、脚本や監督などの主要スタッフが『帰ってきたウルトラマン』を放送していたTBSのプロデューサー・橋本洋二さんの采配で新番組 (宣弘社制作による『シルバー仮面』)の立ち上げに参加していくという流れも感じられてきます。

 そんな状況から筆者にとっての第35話は、大きな分岐点を迎えた『帰ってきたウルトラマン』が制作の中で培ってきた、特撮テレビドラマとしての楔を打ち込もうという意欲のもと、情熱を込め誠実に制作されていった1本だと、感じられてならないのです。

 したがって岸田さんが脚本を手掛けたことも、王道の骨子を持ちながら、これまでとは全く違う次元からドラマや現象にアプローチしていく、誰もが分岐点や集大成に相応しいと共感する力量を備えていたからではなかっただろうかと、そんな風に思えるのです。

 では、そこに登場してくる新怪獣プリズ魔とは、どの様な存在であったのでしょうか?

 そのコンセプトは魅惑的に脚本の中に書き記されていたであろう事は言うまでもありませんが、その姿形を具体的なものにしていったデザイナーが、高橋昭彦さんであったことは極めて重要な出来事だったと思えます。

 何故なら高橋さん (井口昭彦の別称ほか画号などでも活躍されています) は、現在でこそ数多くの魅力的で存在感ある怪獣やヒーローを生み出してきた事から、怪獣デザイナーやキャラクターデザイナーとして受け止められる事も少なくないのですが、もともとは『ウルトラマン』の特撮班からキャリアをスタートさせた特撮美術班のスタッフ──通称・特美スタッフなのです。

 最初は美術スタッフ助手として、毎回のミニチュアセットを材料や掛かる製作時間などを工夫しながら組んでいましたが、特殊技術の佐川和夫さんからの抜擢で、早くも2年後にはSFメカアクション『マイティジャック』の特撮班で美術デザイナーに昇格します。

 特撮班の美術デザイナーの役割は、端的に言えば画面の中に映るもの全てをデザインし、効果的に構成していく事になりますが、そうした役割を深掘りして語るならば、ひとつひとつのシーンや個別のミニチュアにリアリティやドラマチックな迫真性を感じさせるだけでなく、美術が創造した成果あるいは成果物が、作品全体のイメージを象徴する、言わばキービジュアルとして誰もが画面にのめり込む効力を発揮しなければならないという大命題がある、ということになります。

 例えば、高橋さんが『帰ってきたウルトラマン』で手掛けたデザインワークで、物語を紡いでいく上で最も貢献したものとしてマットアロー1号・2号、そしてマットジャイロが挙げられます。

 それらはまさに “この飛行機が飛んでいる世界観”  を牽引し、運用するMATの性格を着実に表していった “『帰ってきたウルトラマン』の顔” と言ってもいい、実に確かな存在です。

 そうした観点からは、まさにプリズ魔は、極めて高い物語性の打ち出しと、特撮表現との調和を紡ぎ上げたと言えます。

 夜の海辺に灯台とその光があり、海の奥に妖しく浮かぶオブジェのごときプリズ魔が静かに光り佇み、漆黒の闇の空にオーロラが漂う…この1枚画に、全てのイメージを集約してみせた事によって、前例の無い異質異端の怪獣プリズ魔のまとう物語は完成した、と言っても決して過言ではないでしょう。

 また、光が限りなく物質に近くなったイメージがプリズ魔という存在なのだとすれば、物質として捉えてもプリズ魔は魅力的でなくてはならないという考え方も出来るでしょう。

 つまり、プリズ魔の創造の根源として湧き出てきたのは、静物主体のミニチュアセットを効果的に見せていく特撮美術の方法論の積み重ねから導き出されたものではなかっただろうか、とも思うのです。

 なお余談ながら、こうした1枚画が多くを内包し象徴するという方法論から『ウルトラマンA』に登場するベロクロンやバキシムは生み出され、第1話であり第3話に登場して、新機軸である超獣のイメージを早期に決定付けていく役割を果たしたのではないか?とも、感じられてきてなりません。

 まさしくプリズ魔は、特撮美術デザイナー・高橋昭彦さんの仕事歴の頂点に位置するものだと、筆者は感じます。

 そこで、改めて〈大怪獣シリーズ〉のプリズ魔を振り返ってみたいと思います。

 既に告知の画像やスペック、仕様の紹介にあるように【氷のように無機質でありながら存在感のあるその姿を、全高約22cm、全長約25cmのサイズで立体化。】を実現しています!

 スタッフが手にした比較画像からも、このボリュームが感じられると思います。筆者がそこに感じられる思いを語るならば、これこそ坂田さんが強い思いで追い求め、そして遂に出会った未知の “何か” に心が震える感覚の追体験が可能な大きさです!

 劇中では南極の氷に閉ざされていたというプリズ魔は、あたかも本当に氷から削り出したかのように平面を多層的に組み合わせた面構成になっていますが、透明な上に発光していることから、通常の怪獣の様に陰影を醸し出して立体感を表現するための照明効果とは異なり、ほぼ全面的に明るいため、立体感の把握が非常に困難だったそうです。

 加えて、背面と左側面は画面に全く映りませんから、そこは円谷プロの資料アーカイブからの検証になったそうですが、映像上の質感や立体的バランスは、写真資料とはまた違うニュアンスもあり、細部の読み取りやトータルのプリズ魔像の形成には苦心があったのだそうです。体感的には、いつもの4~5倍は検証時間を要したかもしれない…とのことです!

 塗装については、本体は透明ソフビ成形に塗装で氷の質感を表現するだけでなく、我々人間とは相容れない、意思が見えない冷たさという拒絶感までも彩って寒色が構築する、冷徹な存在感表現が見事です。

 そして〈大怪獣シリーズ〉プリズ魔最大の特徴が【更に付属のUSBケーブルを使用することで全身が発光!】する、これ以上ないプリズ魔の本質の再現です。

 かつて筆者は、昭和期のウルトラマンシリーズで特撮班の助監督を経験したスタッフに、怪獣の体の発光や点滅の意味をたずねてみたことがあります。その方はサッとおっしゃいました。光は怪獣にとって血流と同じだと。怪獣が生き物である証しだと!

 筆者は当初、プリズ魔のラインナップ化をうかがった際、オブジェとして捉えるユニークさも魅力の一端になるのではないかと考えましたが…それはよい意味で覆させられました。

 この〈大怪獣シリーズ〉プリズ魔は、まごうことなきウルトラ大怪獣です!

 エクスプラスの制作スタッフの方にも苦心談をうかがってみたところ、これまでの〈大怪獣シリーズ〉の開発で得られた蓄積から、今こそプリズ魔というテーマに挑戦するべきだという思いがあったのだそうです。

 ここにも “集大成” としてのプリズ魔がいたのは、間違いないようです。

 そして今、刻々とプリズ魔は、あなたの元を目指し、静かに接近しつつあります。

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飯田峠に住む氷超獣! アイスロン登場!! /200521r/ Tue, 25 Nov 2025 06:32:08 +0000 /?p=366 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

ウーを蹴散らしAに挑む!アイスロン登場!!

今回紹介する〈大怪獣シリーズ〉のニューフェイスは、氷超獣アイスロン! 『ウルトラマンA』第42話「冬の怪奇シリーズ 神秘!怪獣ウーの復活」に登場しました。

 このサブタイトルにもあるように、物語のアピールポイントは『ウルトラマン』第30話「まぼろしの雪山」に登場した伝説怪獣ウーの “復活” にあり──厳密には、かつてのウーとは別個体で、データ上では “二代目” と分類されます。なお、ここでは “二代目” の表記を略させていただきます──、当時から現在に至るまで、アイスロンは、復活したウーの対戦相手として語られることも少なくないのですが、見方を変えればアイスロンは、ウーとの対戦を前提にした個性を持って創造されてきた<超獣>であると言えるのです。

 そして対戦の背景になる物語上の立ち位置で捉えた時、ウーは人間の側につく存在で、アイスロンは人間を襲い遮る存在だと言うことができます。

 ここからは、そんなアイスロンだからこそ持ち得た数々の個性について迫ってみたいと思います。

 まずは全体の印象です。当初よりウーの対戦相手であることを想定したアイスロンの外見には、まず、ウーとは対照的なシルエットであることが求められたことが想像されます。

 『ウルトラマンA』は第7話のサブタイトル「怪獣対超獣対宇宙人」に象徴的に謳われている〔怪獣〕の代表として登場する巨大魚怪獣ムルチ (二代目) 、〔超獣〕の代表として登場する蛾超獣ドラゴリー、〔宇宙人〕の代表として登場する幻覚宇宙人メトロン星人Jrのように、同じ画面に3体が出てきても、ひと目で見分けがつくよう、色彩や形状に明瞭な差別化が行われていました。

 こうした視覚的な差別化は、マザロン人とマザリュース (第24話) 、カイマンダとシシゴラン (第41話) など、1エピソードに複数が登場してくる場合にもあてはまり、それぞれに主な視聴者である子どもたちの興味を引き付けようという工夫を感じることが出来ます。

 第42話でのウーの場合は、既にサブタイトルに名前が挙げられるほどの認知度がありますから、基本的な姿形や『ウルトラマン』での登場時に語られていた、人間が雪の精に変化 (へんげ) したニュアンスは踏襲されていくことになります。

 対するアイスロンは劇中、飯田村に伝わる “飯田峠の神様” と語られ、豪雪の中、峠を越えようとする人々に襲い掛かります。言わば、雪深い山奥の荒神様か祟り神のような存在です。

 双方のこうした違いから、アイスロンには恐れ多い御神像のようなニュアンスでイメージが導き出されていったように感じられます。

 白い全身像の印象の中に、寒色であるブルー系を下地に据えることで、氷超獣の別名通りの冷たさ・寒々しさを湛えた、まさしく畏怖の対象です。

 また、畏怖の対象という観点からは、面妖な仮面を想起させる顔に赤い光を発する3つの眼を持つという、非常に興味深い配色のアイディアにも注目です。

 それは、アイスロンが現れる前提条件である豪雪や猛吹雪の特撮に、人間を狙うための重要な部位である目の存在感が埋没してしまうことを回避する工夫と言えます。

 そもそも豪雪や猛吹雪を特撮で描き出すため、特殊技術 (特撮監督と同義) にベテランの高野宏一さんを招聘しているのですから、企画スタッフ陣の想像を越えて、ドラマにリアリティをもたらす迫真性で雪の特撮が展開される可能性が充分に考えられるのですが、そこに、白に埋没することの無い赤色を投入出来るのが、まさに空想特撮の美術の面白さです。人々を目で見て狙うさまや、人ならざる異形の者を強調していく、作劇の意図に合致した<超獣>を生み出す創意工夫のポイントです。

 こうした色の工夫は、DVDやBlu-rayの視聴に対応する、解像度に優れた現在のモニターに効果的にあらわれていますが、『ウルトラマンA』初放送当時の、必ずしも画面が大きくないブラウン管テレビでの視聴環境にも、アイスロンの不気味な怖さや威容を着実に伝えていく効用をもたらしていたのは言うまでもありません。

 また、第42話でのウーは全身が白い長毛に覆われており、直立した状態であれば、毛は全て下方向に垂れ下がります。そして、ひと度アイスロンとの大格闘になれば、娘の小雪を思う一心で放つ打撃から長毛が勢いよく振り乱されます。

 つまり、ウーの演出には、静と動の差がつけやすいと言えます。

 これに対して、そんなウーを一蹴する役回りのアイスロンとしては、激しい打撃を受けたところで体躯はもちろん、内面が何ら動じていないことを表現する、カッチリとした全身のディティールが求められてきます。

 そこで注目したいのが、不揃いの薄い板状の破片を無数に植え付けていったかのような背部です。筆者はそこに、池などの水面に張った薄氷を割った破片を見出だし、これを密集させることで、その名の通りの氷超獣を体現してみせているのでは?と感じるのです。

 しかもこれら破片群 (?) は、アイスロンを正面から捉えた時に、背中に引き込んだ翼の先端が少し見えているようにも感じられないでしょうか?

 この見立ては、流石に筆者のアイスロン愛が過ぎる (笑) のを自覚していますが、荒神様の御神像に空さえ征服する躍動感をもたらすようで、子どもの頃から好きなポイントであることを、ここに告白してしまいます!

 しかも、これら前面から捉えた時の破片群のはみ出しの列は斜め後方を向いていて、ここにアイスロンを真上から見た状況を想像してイメージを重ねてみると、正面中央に向けたV字型のラインを成している錯覚が湧いてきて、一直線に人間に襲い掛かっていくアイスロンの性格が潜まされているように思えてなりません!

 …と、筆者の怪獣少年的妄想はともかく、現在の筆者の感覚でこれらを捉えてみると、前方から見える両サイドの破片群のはみ出しの列は、谷間にそびえ立ち、あるいは猛然と迫ってくるアイスロンに遭遇した人間が、谷間の隙間を完全に塞がれ、圧迫感におののく効果を生んでいるのが感じられてきて、まさに雪山の美術設計との相乗効果が見事と思えるのです。

 そしてアイスロンの腹部にある楕円形のレリーフ状にも、氷という観点からの思いが湧いてきます。筆者はこれを、家庭の冷蔵庫で作った氷の内部を抽象化したのではないかと感じています。

 例えば製氷工場で作られる氷は全体が透き通っていますが、家庭の冷蔵庫で氷を作ると多くの場合、中央に白い箇所が形成されます。

 この中央部が形成される理由は環境などによっていろいろですが、筆者を含む当時の子どもたちの感覚では、馴染みのある氷のありようでは無かったか、という思いがしています。

 ところで、白の単色に近い寒色系の全身像を持つアイスロンについて、筆者には、もうひとつ興味の尽きない観点があります。

 『ウルトラマンA』は初放送されていた昭和47 (1972)年から昭和48 (1973)年 当時、小学館から刊行されていた多くの学習雑誌で表紙を飾り、主力的に掲載されていたことをご存じの方々もいらっしゃると思います。

 読者の幼児・児童層にアピールするべく、カラー印刷によるページもふんだんに盛り込まれ、同時期に放送されていた特撮・アニメのヒーロー番組も数多く特集されていました。その誌面は、まさしく色とりどり。もちろん、ヒロインの活躍するアニメや、学習雑誌のオリジナルヒロインたちの鮮やかな色も踊っています。

 筆者は、こうした色に溢れた誌面の中で、数あるヒーロー・ヒロインたちにも色の主張で拮抗出来るよう、超獣たちはカラフルになっていったのではないか?という印象を抱いています。

 『ウルトラマンA』の先発超獣として活躍したベロクロン (第1話) やバキシム (第3話) を筆頭に、子ども感覚で表現するならば、お気にいりの24色入り色鉛筆を楽しみながら全色散りばめて生み出されていったのが《超獣》であったかのような、そんな感覚です。

 だから、アイスロンの配色には、ちょっとした驚きがあります。白や下地のブルー系は、地味な配色と紙一重の印象だからです。ですが、多彩に色が踊っている誌面だからこそ、逆に白こそが確たる主張をしてくるのかもしれない…とも、思えてくるのです。その意味で超獣の創造は、怪獣の創造よりも飛躍的に自由度が高かったのではないでしょうか?

 そんな空想特撮美術が生み出したアイスロンに〈大怪獣シリーズ〉としての造形に取り組まれたのが、増川デザイン工房の増川信二さんです。

 アイスロンは氷超獣としての造形や映像効果が効果的だっただけに、その実像を掴むのは至難の業であったことは、想像に難くありません。

 背部の無数の破片状の詳細なディティールについては、まず映像や写真資料から詳細を読み解き、把握した上で、あの絶妙な密集具合を再構築していくのは困難をきわめたそうです。

 しかも顔周りを囲む細かなヒダなど、アイスロンは体のあちこちに秘められた繊細なディティールが多く、その質感再現やバランスの取り方は、エクスプラスの担当者さん共々、苦心の分析の時間が費やされていったとのことです。

 そうした悩ましいディティールの集合体であるアイスロンに〈大怪獣シリーズ〉ならではのアプローチで迫ったのが、腕を回しながら突き進んでいく、動きの一瞬を捉えること。人々の歩みを遮るべく、足を踏み出し腕をふるう、アイスロンの意思と全身の骨格が連動しているさまを思わせる、畏怖の神様たる超獣の息吹きが現れているのです。

 筆者には、いつか『ウルトラマンA』の全超獣による〈大怪獣シリーズ〉が完結した時、登場順に並べた時のアイスロンの立ち位置は、果たしてどのような見え方をしてくるのだろう?と、そんな密かな夢想があります。

 もちろんアイスロン単独でも異彩を放つ独自性を持った存在であることは、これまでに記してきた通りですが、アイスロンを立体として多角的に捉え、幾多の超獣と比較してみることで初めて見えてくるものは少なくないだろうと、筆者は感じているところです。

 私たちに更なる<超獣>の魅力を引き出させてくれる可能性も秘めた〈大怪獣シリーズ〉アイスロンの出現に、どうぞご期待ください!

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ジャックとレオと対峙した”二面怪獣”アシュラン登場! /200492r/ Tue, 28 Oct 2025 07:14:19 +0000 /?p=341 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

二つの顔を持つ強敵、アシュラン登場!

今回紹介する最新作〈大怪獣シリーズ〉は、『ウルトラマンレオ』第34話「ウルトラ兄弟 永遠の誓い」に登場した二面凶悪怪獣アシュランです。

 アシュランが初登場した昭和49年 (1974年) 当時、小学一年生だった筆者には、この強敵怪獣の出現は大きなトピックスでした!

 前週に放送された予告編映像から、新怪獣とウルトラ兄弟が対峙するであろう展開に期待せずにはいられません。そこには帰ってきたウルトラマン=ウルトラマンジャックもいて、しかも郷秀樹も登場する!

 果たして翌週のオンエアでは、サブタイトルの字面や語感にもグッと心を掴まれ、緊迫感に満ちたドラマの充足感についてもまた、言うまでもありません。

 アシュランは、ヒューマノイドタイプと言うべき、人間同様の四肢や頭部の外形を持った怪獣の一種で、最大の特徴は、一見、赤い体色の全身像が前面のように見えて、実は青い体色で同じ顔と姿形を持った後面もまた、前面であるという、まさしく “二面怪獣” です。

 赤面・青面とも強力な打撃力や格闘能力を発揮するのはもちろん、双方の口から同時に高熱火炎を噴射して破壊や攻撃を行うなど、事実上、常に360度に近い視界の戦闘範囲を確保していると考えられます。

(全方位をフォロー出来るという観点からは、隙を持たない、ある種の神秘性を湛えた怪獣との受けとめも可能でしょうか)

 こうした独自の両面性の特徴からクライマックスでは、それぞれの面にレオとジャックが相対していく戦いが繰り広げられ、最後は郷の発案による月蝕を利用した挟撃の名勝負へと展開していきます。

 仮に逆算してみるならば…アシュラン対レオ&ジャックの殺陣を、効果的かつ独自の面白さで見せるために導き出された二面怪獣という設定…とも言えそうですが、更にここには、もうひとつのアシュラン創作の条件があったようにも思います。

 実は前回の第33話は「レオ兄弟対宇宙悪霊星人」でした。つまり、企画の段階では登場するアクマニヤ星人とレオ・アストラの兄弟が挟撃する可能性が有り得たとも、考えられる訳ですが、そうであるならば、やはり挟撃が有り得るアシュランは、アクマニヤ星人と差別化した特性を持たせた演出プランを考えておく必要があるのではないか──という想像がはたらいてきます。

 こうした制作上の流れからアシュランの独自性が導き出されてきたのかもしれないと想像してみると、ドラマが求めてくる怪獣の創造過程として、実に興味深いものがあります。

 こうしたアシュランの特異性を手に取って実感出来るのが、まさに〈大怪獣シリーズ〉の持ち味です。和風テイストの朱を感じる面を進撃方向に想定したポージングの中に、左右の五指は両面性を持たせて造形されており、このため青面からは、自らの威容を見せつけるかの様に胸を反らす、ふてぶてしさが感じられてくる様です。

 〈大怪獣シリーズ〉を愛する方々の中でもパッケージからの開封派は、自分の手に取ってあらゆる方向から眺め、お気に入りのアングルを見つけ出していく楽しみがあると思うのですが、このアシュランからは、自前のターンテーブルに乗せて回転する全身像を、劇中での臨場感そのもののベストアングルとして捉えていく楽しみ方も加わりそうです。 

 また、アシュランと言えば “レッドキングと鳴き声が同じ” という印象があろうかと思います。

 これは正確には、どくろ怪獣レッドキング (『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」にて初登場) の性格や劇中の傍若無人さを受けて制作された咆哮音がライブラリー化され、後に登場してきたアシュランについて、レッドキングと共通するキャラクター性が見出だされたことから、繊細なピッチ調整を経て転用が行われたものでした。

 先のターンテーブルでのディスプレイの際には、ぜひこの咆哮音も独自に加えていただければ (あるいは咆哮音を脳内再生していただければ) 、アシュランの創作背景やウルトラ怪獣の歴史の一端を感じ取れて、より複合的に楽しむことが出来ると思うのです。

 なお、こうした両面的な特徴は後に、同じく赤系・青系の両面体躯を持った円盤生物ブリザードが現れましたが (第45話「恐怖の円盤生物シリーズ! まぼろしの少女」)、それまではアシュランが唯一のものでした。

 そして、アシュランの性格は別名の中に記されている通りの凶悪さで、顔面は双方ともに、悪辣さをみなぎらせた怒れる形相です。

 狙う相手が帰ってきたウルトラマン=ウルトラマンジャックひとりであれば容赦なく奇襲を仕掛けてきましたが、眼下の郷秀樹、モロボシ・ダン、おおとりゲンにウルトラマンジャック、ウルトラセブン、ウルトラマンレオの姿を見てとると、瞬時に戦力差を見極めて一目散に撤退します。

 ですが、そんな一方で3体のウルトラマンが現れないとみるや、瑳川哲朗さんによる劇中ナレーションにある図々しさを発揮して傍若無人に猛威を振るい、防衛線をものともせずにMACの東京支部に迫るという、非常に厄介な戦略家でもあります。

 アシュランの形相ならびにヒューマノイドタイプならではの顔の造作についての個人的な思いとして、怒りを表現した能面の固定された表情が想起されてきて、自身の状況が優勢・劣勢と変化しても表情は変化しない点で、アシュランの心の奥底が常に怒りの沸点にあって、最上級の排他的意識の発露にあると感じられてきてなりません。

 つまりはそこに、アシュランと呼ばれる怪獣を凶悪で、戦闘的で破壊的な存在の象徴として創造するために投入された、特撮スタッフの意匠が込められているのではないか…と!

 続いてアシュランの全身像を見ていくと、頭部に両面の境目の様に並んだ鋭い突起群は、アシュランが非常に危険な存在であることの象徴と言えます。

 加えて、逆立つ頭髪に見立てれば怒髪天の如くの激しい感情が伝わってくる様です。

 また、両面に相似して体表のあちこちに配置された、丸みを帯び、先端が軽く上方を向く大小の突起群は、内面から噴き出す破壊衝動の炎か、はたまた激しい邪気のオーラかという…平和的な感情とは相容れない何かの力の抽象化を感じずにはいられません。

 しかも、脇腹にあたる左右の側面を含む体表からのこれら突起群は、それぞれの前方ではなく、全て横方向に伸びているのは、ウルトラ怪獣の特殊美術として、見逃せないポイントです。

 ひときわ強敵のウルトラ怪獣を造形する際の考え方のひとつに、“ウルトラマンより大きくする” という視点があります。

 それは身長のことであったり全身の量感のことであったりして、逆の見方をすれば、“ウルトラマンより小さく見える怪獣は強さを感じさせにくい” と言えます。

 こうした強敵創造術の最も分かりやすい例で言えば『ウルトラマンA』第3話「燃えろ!超獣地獄」に登場し、ウルトラマンAを上回る身長・量感を共に備えた一角超獣バキシムが挙げられるでしょう。

 アシュランの場合は、ヒューマノイドタイプの怪獣ということもあり、全身がレオやジャックよりも隆々としていますが、身長については、ほぼ同等です。

 その条件で “ウルトラマンをも脅かす強さの持ち主“ であることを印象付ける表現として、頭部と体表の突起群は実に有効です。

 体表の突起群は横幅の強調に繋がり、言わば、立ちはだかる壁を想起させてきます。この点は、劇中で進撃するアシュランが両腕を大の字を思わせるかの様に横に伸ばしていることで、障壁感がより強調されています。

 しかもこの様相は、MACの隊員たちが迎撃の際、この横幅が人間である隊員たちの視野を圧倒的に埋め、見上げた状態で脅威の感情に訴える演出プランとしても有効です。

 かくして、面相・容姿・演技、更には咆哮音が同期する形で演出されていった強敵ウルトラ怪獣を〈大怪獣シリーズ〉のフォーマットで再構築したアシュランを手に取ることで、物語の企画や脚本が求めるドラマにしたがって最適解のウルトラ怪獣を創造していくスタッフの探究心、そして表現力を追体験出来ると、筆者は感じずにはいられません!

 そして!〈大怪獣シリーズ〉アシュランには、スペシャルな特典が同梱されます。

 ウルトラマンジャックが、ウルトラセブンへの変身能力を失ってしまったモロボシ・ダンのもとへ届けた「怪獣ボール」です!

 「怪獣ボール」からは、ウルトラ警備隊員時代のモロボシ・ダンが、何かの事情でウルトラセブンに変身出来ない時、自分に代わって活躍させる「カプセル怪獣」のウインダム、ミクラス、アギラ同様に、セブンガーが出現!

 活動時間が1分間と限られつつも、アシュランに対して目覚ましい善戦を繰り広げたのでした。

 新アイテム「怪獣ボール」の登場には、『ウルトラマンレオ』の視聴者からの声も役立てられていたといいます。これはまさに “ダンが変身出来ない時のカプセル怪獣” という図式を発展させた形です。

 そんなプロセスを経て生み出された「怪獣ボール」を、劇中で郷やダンが手にしていたリアルスケールでの立体化です!

 もしかしたら同梱されてしまったアシュラン当人は、眼と鼻の先にパッケージングされた「怪獣ボール」に、気が気ではないかも?しれませんが、気が気でないのは、きっと皆さん方も同じでしょう。

 このサイズと質感での「怪獣ボール」の立体化・商品化は、ガレージキットなどを除けば初と言っていい快挙なのですから、当然『ウルトラマンレオ』リアルタイム世代の筆者も気が気でありません!

 以前に筆者は〈大怪獣シリーズ〉のブラックドームとのお出かけ撮影を提案させていただきましたが、その第2弾として!ぜひとも「怪獣ボール」を手に屋外でダンになりきり、郷になりきる〈大怪獣シリーズ〉のアウトドアライフをアシュランと共に、存分に楽しんでいただけたらと、願わずにはいられません。

(なお、その際には劇中のアシュランにも、巨大感を表現するため、屋外で撮影されたカットが存在していることもお忘れなく!)

 アシュランと「怪獣ボール」をセットにした夢の様な宝箱でお届けする〈大怪獣シリーズ〉最新作に、どうぞご期待ください!

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豊富な付属品で生まれ変わった!ドラコVer.2出現! /200438r/ Mon, 27 Oct 2025 07:55:06 +0000 /?p=323 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

完全新規造形で生まれ変わったドラコが登場!

 今回紹介するのは〈彗星怪獣ドラコ〉そのVer.2です!

 〈大怪獣シリーズ〉の一環として、ドラコは2006年4月に腕・足・尾・折り畳み式の羽根など、各部が可動するアクション仕様でラインナップされていましたが、今回は現在の基本フォーマットであるディスプレイ仕様。しかも、一部パーツの差し替え式という、既に発表されているキャッチコピーを引用すると「新規造形と豊富な付属品でやってきた!」と謳う、堂々の最新仕様なのです。

 まずは、ドラコが初登場した作品のエピソードから進めていきたいと思います。

 初回放送はなんと!1967年 (昭和42年) 1月1日、元日にして日曜日の夜7時からだったという『ウルトラマン』第25話「怪彗星ツイフオン」にドラコは初登場。日本アルプスを舞台に冷凍怪獣ギガス、そしてどくろ怪獣レッドキング (二代目) と、三つ巴の大激戦を繰り広げます!

 現在でこそ、正月三が日でもコンビニはもとより、初売り・初商いの様々な店が開いていますが、昭和の時代は一斉に正月休みが当たり前。家族や親戚が集まった新年会や、みな連れ立っての初詣に新年旅行等々、誰もが 、のんびりゆったりと正月休みを満喫しているものでした。

 そんな三が日のトップバッターである元日、その夜7時となれば、宴もたけなわであったり揃ってお出かけだったりと、果たしてテレビのチャンネルを『ウルトラマン』に合わせてくれるのか…と、思ってしまいますが、前年7月より『ウルトラQ』から直結して放送を開始した『ウルトラマン』の視聴率は絶好調で、元日だからといって休止する理由は無かったようです。

 そもそも『ウルトラQ』の第1話「ゴメスを倒せ!」は1月2日の放送開始でした。

 当初は正月2日では (前述のような背景から) 視聴率が取れないと考えられ、放送日をずらすべきだという声もあったそうですが、いざ蓋をあけると視聴率は30%超え!この実績が元日放送を後押ししたのは間違いありません。

 しかも「怪彗星ツイフオン」は三大怪獣の登場です。

 「ゴメスを倒せ!」が古代怪獣ゴメスと原始怪鳥リトラの二大怪獣登場でしたから、まさしく大盤振る舞いです。

 もちろんジェットビートルの見せ場も多く、クライマックスはレッドキング (二代目) に新技を繰り出すウルトラマンとの一騎討ちですから、子どもたちにとっては、まさに破格のお年玉か、はたまた初夢怪獣巨編です!

 令和の世の昼下がりにサブスクで観ても盛り上がる「怪彗星ツイフオン」の完成度・充実感ですから、当時リアルタイムで体験した子どもたちの前のめり度は、果たしてどれほどだったのだろうと羨ましく思ってしまいます。

 そんな一方で、『ウルトラマン』のリアルタイム視聴には間に合わなかった筆者も、後追いながらの前のめり度を、ビックリ箱のように追体験出来たのが『ウルトラファイト』でした。

 さぁ、今日はどんな怪獣が出てくるんだろう?と幼少の頃、毎日が楽しみで仕方なかった帯番組の『ウルトラファイト』。そんなある日の放送でメインタイトルから制作クレジットに続いてバーン!と出るサブタイトルは「怪獣三悪決着大会」。そして始まる「怪彗星ツイフオン」から再編集された三大怪獣大激戦!いきなり当たりくじを引き当てたような驚きと興奮は、現在に至るまでも鮮明です!

 ちなみに、三大怪獣にウルトラマンも加わった決着編は「レッドキング零下10度」になります。

(余談ながら筆者が中学生の頃の同級生に、競泳の試合で全国を飛び回り、授業を休むことも少なくないウルトラマン好きがいて、競技の結果よりも遠征先で「怪彗星ツイフオン」の再放送を観た!とか報告されると、天下御免で学校を休んだうえにツイフォンかい!と、羨ましいを超えて妬ましく思ったのは懐かしい思い出です)

 さて、冷静に考えると一度に3体もの怪獣が登場するとなると、物語は、まずツイフォンをめぐる科学特捜隊ならびに動揺する人々の人間ドラマが大前提で、怪獣1体あたりの見せ場の分数はグッと短くなるはずなのに、科特隊の緊張感に満ちた台詞による事実上の前哨や紹介解説が会話の中にシンプルに組み込まれていて期待が高まり、結果、出番が短い印象は全くありません。

 これは脚本や演出の上手さという観点からも、なかなかに舌を巻きます。

 「怪彗星ツイフオン」の脚本を担当した若槻文三さんは、数々のテレビドラマを手掛けてきたベテランです。この頃で既にベテランということは、その数年前から始まった民放テレビ局の黎明期を開拓し、支えてきた脚本家ということでもあります。

 実は若槻さんは『ウルトラQ』の頃から登板の話もあったのですが、この時はかなわず、『ウルトラマン』の元日放送話で初登板とは、若槻さんに敬意を表した、なんとも粋な計らいです。

 若槻さんはこの後『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」も執筆。宇宙から地球に飛来した羽根を持つ怪獣が大きなポイントとなる点で、登場する再生怪獣ギエロン星獣は、ドラコの発想が飛躍的に発展した系譜とも捉えられるのではないでしょうか?

 今回、ドラコの原型を担当したのは、造型師の酒谷明伸さんです。酒谷さんはエクスプラスのYouTubeチャンネル「帰ってきた大怪獣ラジオ」 に《酒谷さん》として登場していて、これを観ると、酒谷さんの気さくな人柄や造型へ取り組む姿勢、そしてなによりあたたかな “怪獣愛” が伝わってきます。

 そこで改めて〈ドラコVer.2〉についての紹介です。

 実は『ウルトラマン』に登場するドラコは、右手の先に渦巻きのように備えた長い鞭、左手の先に鋭い鎌を持つ怪獣としてデザイン・造形が行われていました。

 この時の姿は映像中には登場せず、商品化用の資料として撮影された前・横・後ろの三面写真、または当時、独占掲載権を取得していた講談社さんが、特撮ステージが設けられていた撮影所〈東京美術センター〉(*後に〈東宝ビルト〉と改称) の屋外で、少年誌・児童誌の掲載用に怪獣らしくポーズをつけて撮影したもののみに残されています。

 いずれの写真も放送終了後に、児童向けミニカードのメーカーへ供給されており、ミニカードの絵柄として、これらを記憶されている方々も多いのではないでしょうか。

 特撮ステージでのドラコは、実際に鞭を巻き取れるギミックがあったという渦巻き状部分が外され、一見すると両手の先が鎌状になっているように見受けられる姿となっています。

 こうした劇中での姿と、写真のみに残る姿とを〈大怪獣シリーズ〉は再現するべく、なんと右腕は選択式!どちらの姿のドラコも再現出来る工夫が凝らされています。

 そして、パッと開いて空中に舞い上がり敵を翻弄する、ドラコの俊敏さの象徴でもある透明な羽根は、開いた状態と閉じた状態が選択式!

 ディスプレイモデルとして受け止めるならば、まさに大きく羽根を開いて敵を威嚇する臨戦体勢の再現であり、閉じた羽根なら、まさに格闘中の激戦体勢の再現と、イマジネーション豊かにドラコを感じることが出来ます。

 そして、酒谷さん造形の特徴のひとつと言っていいでしょう、前方に踏み出した左足と、今にも横から繰り出そうと構えた右腕からくる、内部骨格の一瞬の動きを捉えたポージング!

 これらは好戦的なドラコの性格を見事に表しつつ、講談社さんの写真の1枚をそのまま抜き出させたように再現している?と思わせて痛快です。まさに落語家・柳家喬太郎師匠のウルトラマン落語「抜けガヴァドン」ならぬ「抜けドラコ」と言うべき臨場感を湛えています!

 そして、全身を包む表皮パターンは更なる研究と考証が重ねられた質感が再現されており、この点は、ぜひとも実物を手に取って実感してもらいたい重要なポイントになっています。

 かくも多様な魅力が一身に凝縮された〈ドラコ Ver.2〉の到来は間近です!どうぞご期待ください!

商品ページはこちら!! → https://jp.ric-toy.com/200438r.html
※受注は終了しております。

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騒音を吸収する超獣 サウンドギラー 出現!! /200433r/ Tue, 13 May 2025 06:24:37 +0000 /?p=306 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

神出鬼没で得体のしれない雰囲気を放つデザインの超獣が仲間入り!

 〈大怪獣シリーズ〉のラインナップに新たに加わるのは『ウルトラマンA』第36話「この超獣10,000ホーン?」に登場する…もとい、 “出現” する、騒音超獣サウンドギラーです!

 物語は、マフラーの改造などを施して、凄まじい爆音を轟かせるオートバイで我が物顔に市中を暴走する、その名の通りの暴走族グループの若者たちが主軸となって展開していきます。

 暴走族の乗るオートバイは、雷鳴の様な耳をつんざく爆音を発することから、かつては「カミナリ族」という呼ばれ方をしていた時期もあり、劇中や予告編では双方の名で呼ばれています。

 脚本は『帰ってきたウルトラマン』第41話「バルタン星人Jr.の復讐」を手掛けた長坂秀佳さん。同時期には東映のテレビドラマ『刑事くん』や『人造人間キカイダー』、東映動画 (当時) の『魔法使いチャッピー』などで腕を振るっていました。

 本作の着想は、まさに暴走族の騒音に憤りを感じていたからとうかがったことがあるのですが、そうした心情は物語の序盤で、夜間警戒中だったタックパンサーの北斗・美川両隊員と住民とのやり取りにあらわれているのが感じられます。

 そんな一方で、暴走する彼らなりにも事情があり、それを察して彼らを見捨てない北斗星司がいて、あるいは改心して爆音をやめる筈が、爆音改造を施したばかりのオートバイ屋の店主には呆れられるなど、人間模様を様々な角度から捉えた脚本は、第2期ウルトラマンシリーズのドラマを支え続けていった筧正典監督によって、北斗星司の人物像を描いた物語としてもバランスよく成立しており、まさに職人芸をみる思いです。

 そして、事件の発端となる超獣サウンドギラーについてです。
 特殊技術を務めたのは、もはや説明不要の川北絋一特技監督。川北監督は本編演出の筧正典監督と共に、同時制作の第37話「友情の星よ永遠に」も手掛けており、人間にとって利便さや魅力が上昇していた頃の乗り物が引き起こす “騒音” が超獣出現の発端となる物語が第36話・第37話と、連続して物語の題材となっていました。

 これは、当時の騒音公害に関する情勢や社会世論などを、子どもながらに知っている身として、非常に興味深い出来事に感じられるのですが、逆に言えば、近似した題材を、どの様に個々のドラマであり特撮として成立させていくかの工夫が随所に感じられて、これもまた興味深いポイントです。

 サウンドギラーの場合、騒音のある所に瞬間的に現れては消えてしまう神出鬼没の設定から、実景との合成カットが最初の見せ場になりました。

 騒音のある所とは、社会の授業で習った〔第2次産業〕が盛んな場所であって、起伏の無い平坦な地である筈がありません。大都会や工場地帯、建築現場など、種々の人工建造物が複雑に入り組んでいる場所ですから、そこに現れたサウンドギラーを表現するとなると、合成スタッフ陣による実景と特撮との境目のマスキング処理作業も単純な切り合わせでは済まない、かなりの丁寧さが求められます。その精緻さは現在の高画質化した大型モニターでの鑑賞に相応しく、デジタルリマスター化された映像によって、数十年を経て更なる真価を発揮するかの様です。

 そして特撮セットに於いても、サウンドギラーは騒音の発生源である特定の場所に出現する設定ですから、建造物のミニチュアセットも一点豪華主義的に作り込まれていて、ここも特撮的に見逃せないポイントです。
 Aパート終了間際、サウンドギラーが工場の建物を突き破って姿を現しますが、特撮セットでは中心的な建物だけでなく、すぐそばを流れる川までもミニチュアワークで構築されている点は注目です。

 川までフレーム内に収める引きの画作りは、脚本に描かれた危機の本質が超獣の出現や工場の破壊のみならず、我々の生活圏と隣り合わせに存在する工業一帯の危機であることを的確に捉えた、脚本を深く読み込んだ美術設計で、Bパートへの興味関心を高める上でも見事な感性の発露だったと言えるでしょう。

 また、サウンドギラーの演出という点では、効果音も聞き逃せません。
サウンドギラーが騒音に反応することを明確化するため、本作では劇伴音楽の使用頻度を減らし、随所で環境音を主軸にした音響設計が行われていきます。東宝効果集団による実感度の高い市中の環境音ライブラリーが、人間が生存している場の雰囲気を音で再構築しており、それによって本作のドラマは、現実感が高められていきます。

 工場の操業音が前面に出された中でTAC機の攻撃が行われるシーンは、まさに本作ならではの演出です。
 それは劇伴音楽のバックアップが無くともドラマチックな特撮シーンが描けるという、特撮スタッフの熟練の技が披露されていった数分間にほかなりません。

 もっとも、その反動でサウンドギラーは、これまでの超獣に比べて脅威を表現するための劇伴音楽の使用が減ってしまったという見方もあるのですが、そこを一気に払拭する様にエースとサウンドギラーの激闘を彩ったのが、主題歌「ウルトラマンエース」のカヴァー・ヴァージョンでした。

 このヴァージョンはオリジナル主題歌よりも軽快なアップテンポでアレンジされているのが特徴で、リアリティを優先してきた音響設計にひと区切りを付け、歌曲で快調な抑揚を持たせていく切り換えのパワーを秘めていたのは確かでしょう。 

 結果としてこの主題歌は、サウンドギラーを象徴する音楽として多くの方々の記憶に残っているという事実もまた、音響設計のトータルバランスの賜物だと、筆者は強く感じています。

 そんな独特の演出の数々に支えられたサウンドギラーは、果たしてどの様に生み出されてきたのか──ここからは筆者の考察を展開していきたいと思います。

 まず、“音の超獣化” というテーマで考えだされたであろうサウンドギラーの姿は、昭和47年当時で5才の筆者の目にも不思議なものに映りましたが、何よりあの頃、テレビに児童誌に所狭しとひしめいていた新怪獣・新怪人の何れにも似ていない独自の存在感を放っていると感じたのも確かでした。

 そして後年、円谷プロの編集室で実際にウルトラマンシリーズをはじめとする16ミリフィルムの放送用原盤に触れてみた時に「サウンドギラーの両足や腹部に縦に走る黒いギザギザは、フィルムのサウンドトラックではないのか?」という発見をするに至ります。

 映像のデジタル化が進んだ現在、フィルムに触れる機会は殆んど無いとは思うのですが…現在ならば、音楽編集や作曲を行うPCのモニター上に、横方向に進む音の波形を見ることが出来ると思います。つまり、その波形を縦にしたのがフィルムのサウンドトラックにあたるもので、ひとコマずつ連続していくフィルムの横に、波形がずーっと付随して続いていると想像していただければと思います。

 もっとも、正確には放送用フィルムのサウンドトラックはサウンドギラーの様な黒のギザギザではなく白いギザギザで、ここに光が透過することで記録音声が再生される仕組みになっています。

 この様な仕様でフィルムに音声が記録されたものを〈光学式サウンドトラック〉と呼び、件のギザギザは〈モジュレーション〉と呼ばれます。サウンドギラーの黒いギザギザは、言わば視覚化した音を身にまとった状態なのではないかと、筆者は捉えています。
 音をモチーフにした超獣デザインは無理難題の様でいて、実は映画の世界では、ごく身近なところに音を目に見える状態にしたものが溢れていた…と、考えられそうです。

 とは言え、それ以外の部位となると、音に関係する何かが連想されるのは頭頂部のバラボラアンテナ風の部位くらいなのですが、むしろ胸部から頭部にかけての意匠は、胸筋や顔面を抽象化して、誰もが顔であろうと思える部位を構築したものではないかと感じられてきます。

 “音の超獣化” とは、この場合、音の擬人化という意味あいもあり、その結果としてサウンドギラーは格闘戦に必要不可欠なだけでなく、表情の無い中で喜怒哀楽を表現していく一助を担う四肢を備えている訳ですから、やはり頭部に思えてくる部位の存在もまた、サウンドギラーをなにがしかの意思を持った存在として描いていく上で重要だと言えるでしょう。

 ところでサウンドギラーと言えば、不可思議な上にも不可思議な形の尻尾があることでも知られています。ウルトラ怪獣や円谷怪獣はもとより、ありとあらゆる怪獣たちの中にあっても類例が見当たらない…そんな奇妙な尻尾です。

 筆者はこれまで尻尾のデザインについて、音波などをモニター上に波形化するオシロスコープに見られるグチャグチャッとしたダマの様な波形の抽象化?と勝手に想像していたのですが、改めて尻尾を振り返ってみると、現在では録音スタジオの入り口に必ず設置されている防音扉のハンドルや、その内部構造の様にも見えてきています。だとすれば、あの尻尾はサウンドギラーの音の “栓” か何かなのでしょうか?

 もちろん尻尾の正体が何であれ、サウンドギラー自体が非凡なのですから、やはり尻尾も非凡であるべきでしょう。また、尻尾があることでエースとの大格闘時に揺れたり弾んだりして、それだけで意思のあるサウンドギラー本体とは別の動きを見せる映像になり得るという、言ってみればアイドルのステージ衣装のフリルやリボンなどと同様の効果を生じさせるはたらきが期待された部位とも捉えられるのではないでしょうか。

 さて、前述の “栓” という考え方ですが、これについては左右につり上がったサングラスの様な頭部の角状もまた、ある種の “栓” ではないかと思うことがあります。
 脚部から腹部にかけてのギザギザがモジュレーションだとしたら、上に延びるどこかに区切りを設けなくては、音は果てしなく上方へ延び、デザイン上でもとりとめがなくなってしまいかねません。

 これは、頭部あるいは視覚部とおぼしき部位に無数に点在する色とりどりの光点を表現する電飾を仕込むため、FRP (強化プラスチック) で成形されたであろう “頭部” の硬質感と、ボディを形成する軟質感との違いから、より “栓” の様に思えてくるのかもしれませんが──そこで、こんな視点で考えてみるのはどうでしょう?

 実はサウンドギラーのデザインを担当した髙橋 (井口) 昭彦さんは『帰ってきたウルトラマン』第35話「残酷!光怪獣プリズ魔」に登場する、光怪獣プリズ魔をデザインされていて、奇しくも光をプリズ魔という姿形に、音をサウンドギラーという姿形に具体化してみせたという、ウルトラ怪獣デザイン史にあって唯一無二の体験を経ている美術デザイナーなのです。

 そうした視点から両者を見比べると、頭部とおぼしき部位が、あたかもハンドル付きの硬質な栓の様にまとめられていることに気が付きます。光も音も無限の極みで、おいそれと人間が扱えるものではないからこそ “怪獣” として、ひとつの形に着地させる何らかの手立てが必要となった──と言うよりは、奇妙な形の中にも、人間がどこか不安を取り去って落ち着ける何かが形に求められた、その結果なのではないでしょうか。

 ここに筆者は『帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラマンA』だからこそ、挑み、実現することが可能になった抽象領域の具現化と、それを “怪獣” として魅力的に表現していく特撮美術の発想の自由さを感じずにいられません。

 また、プリズ魔は一種の静物と化すことで個性の創出に成功している一方で、サウンドギラーには作劇上、静物化は求められていませんから、プリズ魔とは決定的に異なる四肢という要素が備わっているわけですが、逆の見方をすれば、サウンドギラーも、実は静物要素を多分に含んでいるという捉え方も可能でしょう。つまり、静物要素を取り払うためにある四肢という考え方です。

 その指にあたる部位は足も手も外側へ広がり、モジュレーションの上方へ延びていくベクトルとは違う、別の動線を作り出しています。
 開いた両腕は仁王立ちや威嚇の様相であり、なんとも柔らかな立体曲線を描いている両足の接地面も、その大きさ故に直立するには両足をハの字に開く必要があるなど、総じてサウンドギラーの静物化を積極的に否定してきているかの様です。

 今回発表された〈大怪獣シリーズ〉のサウンドギラーは、そうした基本がしっかり押さえられていて、筆者は非常に好感を抱いています。

 サウンドギラーは脅威をバックアップする劇伴音楽が多用されなかったことや、爪も牙も鋭い眼光も無く、超獣にしては悪意や憎らしさを感じない側面があるのも確かで、そんなところから現在は、ゆるキャラ的なニュアンスでも愛され、その気持ちが結実したガレージキットなどを見掛けることも多々あったのですが…〈大怪獣シリーズ〉のサウンドギラーは、なにより写実性を重視し、サウンドギラーの実体や実像に忠実に迫る造形となっています。

 原型を担当されたのは、円盤生物ブラックドームも担当の増川信二さんで、ことサウンドギラーの様なエポックメイキング度数の高いウルトラ怪獣には、造形に脚色の視点や解釈を挟まない、増川さんならではのリアリティ表現こそが重要であり、まず『ウルトラマンA』のスタッフが創り出したありのままを写し取る様に形にする、そのための人選もまた実に見事だと感じているところです。

 超獣を語り、その全体像を捉える上で重要な立ち位置にいるサウンドギラーの〈大怪獣シリーズ〉ならではの確かなアプローチは、実際に手に取ってみて様々な角度から観察したり、手もとに携えながら映像を鑑賞することで、抽象美術としての回答を様々に読み取っていく楽しみを味わえるのではないかと思っています。

 来るべき〈大怪獣シリーズ〉騒音超獣サウンドギラーの “出現” に、どうぞご期待ください!

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大怪獣シリーズ グランドキング 激闘カラーVer.の発光仕様変更に関して /200384r-2/ Thu, 10 Apr 2025 07:22:06 +0000 /?p=299 みなさんこんにちは!
エクスプラス スタッフのナナシCです!

今回は先日受注終了した大怪獣シリーズ グランドキング 激闘カラーVer.の発光仕様について、アップデートがございましたのでお知らせさせていただきます!


早速仕様変更箇所についてご紹介いたします!

受注時点では下記の発光イメージ画像で受注を行っておりましたが…

工場側との調整を重ね…

動画内の発光仕様へアップデートすることが決まりました!!!

いかがでしょう?
胸部発光はより劇中のイメージに近づけることが出来たのではないでしょうか…?

こちらの発光仕様については、本企画が立ち上がった当初から実現したいと思っていた要素になります。

再販アンケートにて2位を取ったグランドキング。
過去2回の販売で劇中イメージカラーとシルバーカラーの販売を行っており、通算3回目となる今回はどのような差別化を行おうと考えていた中でこのアイデアが挙がりました。
過去の発光仕様は胴体中央部分の5か所にLEDが配置されており、電源を入れると常時点灯するというものでしたので、今回は劇中に近づけるため小さな複数のLEDがリレー発光するよう変更いたしました。

受注開始のタイミングでは、本当にこの仕様で進行できるのかテストが十分ではなかったため、このタイミングでの発表となりました。
今後も仕様のアップデートがあった際はこのような形でご報告させていただきます。

最後に…
アンケートへのご投票、ご注文頂いたお客様、誠にありがとうございます!
より良い商品をお届けできるようスタッフ一同尽力してまいりますので、商品の到着を今しばらくお待ちくださいませ。

それでは!!!

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赤い靴はいてた… 悲しき尖兵 メモール登場!! /200417r/ Thu, 27 Mar 2025 07:09:21 +0000 /?p=283 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

あの赤いブーツのような形状も忠実に再現、うろこ怪獣メモール登場!!

 長大な尻尾を自在に操って一撃のもとにビルを貫き、勢いつけて振り回せば工場施設も爆砕!
 口からは高熱火炎を噴射して石油タンク群も次々誘爆!
 ひときわ長い三指を持った右手で建造物を叩き壊し、その掌にある円形の噴射口から赤い煙幕を吹き出し、相手の視界を遮った隙に姿を眩ます!
 強固なボディはZAT機の集中砲火にも全く怯まない!
 かくて出番のシーンは連続約7分間にも及びました!
 “『ウルトラマンT(タロウ) 』に登場した怪獣を新たに〈大怪獣シリーズ〉に加えたい!” というスタッフの思いに白羽の矢が立てられたのが、かくも衝撃的な破壊の難敵である《うろこ怪獣メモール》なのです!

 メモールは『ウルトラマンT(タロウ) 』第45話「日本の童謡から 赤い靴はいてた…」に登場しました。

 宇宙科学警備隊ZATの北島哲也隊員には、幼な心にも互いに慕情を抱いていたであろう少女・山川真理と一緒に遊んでいた時、不意に現れた謎の男に真理が連れ去られていってしまうという、幼き少年にとってはあまりのことに手の下しようも無かった、悲しい別れの思い出があったのです。

 真理を連れ去った男の正体は凶悪宇宙人ドルズ星人でした。ドルズ星人は真理を怪獣メモールに改造し、ZAT壊滅の尖兵として別れからの実年令を経た女性の姿で北島隊員の元へ送り込みます。
 彼女の身体にはタイムスイッチで怪獣の姿に変貌する機能が仕掛けられていました。
 ドルズ星人の指令に従い行動しつつも、まだ人間の心を残していた彼女は、北島隊員に自分が人間であるうちに撃って欲しいと懇願します…。
 果たして、その時が訪れた彼女は、全身の到るところからうろこが現れはじめるや煙を吹き上げ、人間としての姿が爆発すると、瞬時に巨大な怪獣と化してしまうのでした…。

 冒頭で記したように、怪獣としての猛威を振るう特撮の見せ場がスピーディーなカット割りで凝縮されていったメモールですが、その存在背景には、北島隊員と幼馴染みの真理との、ひと口には言い表せないドラマがありました。
 また、二人を巡るZATの隊員たちの葛藤や優しさが、様々な形の喜怒哀楽を伴って描かれていくという…かくもメモールは、過酷なドラマの渦中に強烈な印象を刻みつけていきました。

 本作の監督は、かつて東宝系列の映画製作会社として、1950年代から幾多の劇場用作品を送り出してきた〔東京映画〕で、メロドラマや喜劇映画、青春映画など多岐に渡って腕をふるってきた筧正典さんでした。
 筆者が調べてみたところによると、スクリーン上にその名をよく見掛ける、主戦級の監督として活躍されていたとのことです。
 このため逆に…と言うべきでしょうか、後に筧監督がウルトラマンシリーズを演出していたことを知って驚いたという声を聞いたこともありました。

 筧監督のウルトラマンシリーズへの登板は『帰ってきたウルトラマン』第3話・第4話からで、これは第1話・第2話を本多猪四郎監督が演出していたのと同様に『帰ってきたウルトラマン』が東宝系列の名実共に評価の高い監督による、人間ドラマを重視した番組としてスタートを切ったという、対外的アピールへも繋がるものでした。

 再開したウルトラマンシリーズと筧監督とは水が合い、老若男女も宇宙人も問わず、人と人とが織り成す繊細な機微を描いた名編が、数多く生み出されていきました。

 本作は、そんな筧監督の功績の中でも指折りの1本と言えるでしょうし、更に『路地裏の散歩者』として特筆すべきは! このドラマに心を揺さぶられたエクスプラスの若き社員さんの情熱こそが、数ある『ウルトラマンT (タロウ)』怪獣の中で、メモールが〈大怪獣シリーズ〉に加わる原動力になったという事実です!

 だとすれば、フィギュアとしてのメモールは、まさしく「赤い靴はいてた…」鑑賞記念のメモリアルアイテム。
 作品を象徴する “かたち” を間近で眼にしたり手で触れることは、鑑賞時の記憶を呼び覚ましたり、自分の中で作品への思いを巡らせたり、時には同じく鑑賞した方との交流を導く、重要な触媒となっていくことでしょう。

 かく言う筆者にも『ウルトラマンT (タロウ)』を幼稚園時代に親しんだドンピシャ世代のひとりとして、ぜひとも! より深くメモールを愛していただけたらという思いがあります。
 ここからは、映画製作現場的な目線から、筆者なりにメモールに迫っていきたいと思います。

 本作のサブタイトルに先行する《日本の童謡から》を冠にした括りは『ウルトラマンT (タロウ)』のテレビシリーズが長期間放送されていく流れにあって、視聴者に “何かこれまでと違った趣向が展開されるようだ” と、ひと目で分かるアクセントになっています。
 それは新聞のテレビ番組欄や雑誌記事など、印刷物での告知で有効に作用していく、よくある番組宣伝ギミックだと受け止めるのも正解でしょう。

 ですが、実際の映像では、オープニング開幕直後、主題歌のイントロを伴い単独で〈日本の童謡から〉と、実に主体性を以て表示されるという大胆な演出が行われており、単なる冠ではないことが、まず一番最初に示されるのです!

 『ウルトラマンT (タロウ)』第45話から第48話の4週間に渡って展開された《日本の童謡から》の4編は、童謡歌唱やそのメロディが適宜劇中に挿入され、それによる聴感上の新鮮さが、これまでとは一風異なる味わいをもたらしていきました。

 その効用については各話色とりどりですが、こと第45話について大胆に発言してしまうと、メモールは「赤い靴」という “イメージソングを持つことになった怪獣” と位置付けられるのです。

 これにより、北島隊員も口ずさむ挿入歌としての「赤い靴」は、北島隊員の心情に寄り添いながらクライマックスまで、ドラマ全体を覆い尽くしていくのですが…一方では、この童謡が劇中での役目を終えた直後、静寂の宇宙空間での誰も知らないメモールの道行きを、瑳川哲朗さんのナレーションが浮き立たせる効用を生んでいくことになります。

 ここには『ウルトラマンT(タロウ)』第26話で脚本家デビューした阿井文瓶さんの作劇が語り掛けた “誰も知らない” メモールの道行きであったとしても、矢島信男特撮監督は、どこかに消えていくように小さくなっていくメモールではなく、ただひとり宇宙を前進していく姿でメモールを捉えています。
 それは、たとえ物語全体が悲劇に包まれていたとしても、命は続いていく “希望” の暗示でもあり、なんとも秀逸です。

 こうした独特の人生観を湛えた作劇は『ウルトラマンT (タロウ)』の人間ドラマが打ち出してきた特徴でもあった訳ですが…メモールは出番のラストに最も重要なものを体現していったのだとすれば、メモールは戦力に依らない、真の強さを持った怪獣へと生まれ変わっていった、ということになるのかもしれません。

 それは、“赤い靴を履いていた女の子” との、あらゆる意味での訣別でもあるでしょうか。

 そこでここから、再度メモールを武力の権化として振り返ってみると…更に興味深いものが浮かび上がってくるように思います。

 『ウルトラマンT(タロウ)』最終第4クールでの登場怪獣たちは、人間ドラマの中へ密接に係わっていく傾向が強くなっていきました。
 ここには「生きる厳しさと哀しさを鮮烈に謳う」と台本の表紙に掲げられた次回作『ウルトラマンレオ』が目指すドラマとのコンセプトとの違いを明瞭にするべく、改めて『ウルトラマンT(タロウ)』らしい物語が積極的に描かれていったものと捉えられるのですが、だとすれば、メモールは事実上、徹底した大暴れが見せ場となる最後の怪獣として登場してきたのではなかったか…といった感覚も湧いてきます。

 これはあくまで筆者の視線ですが、メモールの全体像シルエットは、第40話に登場した暴君怪獣タイラントを彷彿とさせてくるものがあります。
 強敵怪獣の象徴でもある無数の角(突起)が、体をより大きく見せながら、両足を広げ踏ん張るように構えて立ち、そこへ両腕を広げれば、全身が “大の字” を描く安定感が生まれ、これらが装甲板の如くに鱗が並んだ腹部で、ZATの攻撃を受けて立つシーンに結実しています。
 しかも “大の字” を平面的に終わらせない、背後の跳ね上がる長大な尻尾が加わることによって、怪獣としての奥行きが実感される様になる~だからこそ逆説的に! タロウ登場からのスワローキックの一撃で安定体勢を崩され、足がもつれて後退、勢い余って転倒してしまう怪獣的ダイナミズムが効果的に表現される! ~という、まさしくメモールは、フィギュア化の価値絶大の怪獣なのです!

 そして何とも心憎いのが、様々な方向への回転を多用した矢島監督の格闘演出です。
 恐らくは舞踊演出の応用でしょうか、メモールの全貌をスローモーション効果も交えて余すところ無く見せまくりで、そのボリューム感はタロウよりも強そうに感じさせるからこそ、果敢に反撃していくタロウの底力とがぶつかり合う迫力の見せ所となっていったのです…!
 こうして眼に焼き付けられていく外見的な特徴も、フィギュアとして実際に手に取ってみたくなる、メモールならではのポイントです。

 そして更に更に! また別の角度からメモールを捉えてみると、実に興味津々な状況も感じられてきます。

 北島隊員の自宅に現れ、やがて怪獣に変貌する真理を演じたのは夏川圭さん。
 実は『ウルトラマンA(エース)』第11話「超獣は10人の女?」にも出演し、くノ一超獣ユニタングに合体変身するサイクリング女子大生のひとりでもありました!

 そして、メモールはじめユニタングもタイラントも、美術デザイナー・鈴木儀雄さんの手になるものであった事も重要なポイントです。

 メモールとユニタングからは、近似した設定背景ながら、コンセプトが違えば求められる姿形が大きく変わってくることを。そしてメモールとタイラントからは、この当時のウルトラマンシリーズが見定め、開拓していった “強さを誇る怪獣像” が再確認出来ることを〈大怪獣シリーズ〉で並び立たせることで、美術史的に感じることが可能ではないかと思うのです。

 今回、メモールの造形を担ったのは、このブログでも円盤生物ブラックドームの原型師として紹介させていただいた増川信二さんです。
 増川さんの持つ立体的感性はブラックドームと同様、メモールの実像を純度の高い写実性で構築しており、筆者には、メモールを立体から様々に研究していく上での、基本中の基本というべき完成度であると、強く感じています。

 改めて…メモールの〈大怪獣シリーズ〉ラインナップ化には『ウルトラマンT (タロウ)』の登場怪獣として、映像に刻まれた存在感や生命力だけでなく、映画美術に於ける特殊造形が生み出す表現力の可能性を再確認していく上でも最適の怪獣だったと、ますます確信を深めているところです。

 〈大怪獣シリーズ〉への降臨迫る《うろこ怪獣メモール》に、どうぞご期待ください!

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超合体怪獣、堂々の再登場‼ /200384r/ Tue, 25 Feb 2025 01:42:18 +0000 /?p=265 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

惑星フェラントでの激闘をイメージしたカラーリングで、グランドキングが再登場!

 今回はなんと!2023年12月26日に出版された「エクスプラス 大怪獣シリーズ オールカラー図鑑 円谷プロ編」(ワールド・フォト・プレス刊 ) の発売記念として行われた〈大怪獣シリーズ〉の再販希望アンケートで、堂々第2位の得票数を集めた怪獣の紹介です。

 その名は超合体怪獣グランドキング‼

 1984年 (昭和59年) 7月14日封切りの劇場用作品『ウルトラマン物語 (ストーリー) 』でデビューした、その巨体で進撃し、ウルトラ兄弟も余裕で蹴散らすパワフルな実力派怪獣です!

 『ウルトラマン物語 (ストーリー) 』は、同年春に封切られた劇場用作品『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士V.S大怪獣軍団』の舞台挨拶時に、登壇した当時の円谷皐社長が、ウルトラマンタロウを主役とする次回作の構想を披露したことが始まりと言われ、更に大杉久美子さんを迎えた同時上映作品 ( 後に『アニメちゃん』として結実 ) についても披露されたそうです。

 グランドキングのデザインを手掛けたのは『ウルトラセブン』の特撮班美術助手として円谷特撮のキャリアをスタートさせた山口修さんですが、これまでウルトラ兄弟に倒され、宇宙に漂う悪霊となった怪獣が結集したという設定から、コンセプトワークの段階では、例えるなら暴君怪獣タイラントに近い、様々な怪獣や宇宙人たちの各部位が組み合わされた姿であった様です。

 主役であるウルトラマンタロウを中心に据えた『ウルトラマン物語 (ストーリー) 』最初期の青い色調のポスターには、本編中に登場しなかった宇宙忍者バルタン星人(二代目)や、古代怪獣ゴモラなどの姿があるのに気付かれた方もいらっしゃると思いますが、そうした経緯から、実は彼らは企画段階で何らかの構想がなされていた怪獣たちだったのです。

 最終的なグランドキングの姿は、どこかしらにそれらのエッセンスを感じさせるものとなり、結果、このポスターは企画時の動向をうかがい知ることが出来るという、期せずして歴史の証言者となりました。

 〈大怪獣シリーズ〉としてのグランドキングは、これまで2回リリースされてきました。
 初版はグランドキングの主戦場となった「惑星フェラント」の赤い発光に照らし出されたイメージでの塗装を全身にまとっていました。

 再販時は “シルバーバージョン” と銘打ち、撮影時のスーツの実際のカラーリングに近いであろうという探究考察から、随所にシルバーを配色した姿となりました。

 そして今回は、再び惑星フェラント戦での姿に着目。ウルトラ兄弟たちの光線一斉発射を浴びてもなお!怯むことなく襲い掛かってくるシーンをイメージし、初版時のカラーリングから更に赤味、茶色味を強めた、メタリック感のある塗装仕上げとなっています。

 まさしく “激闘カラーバージョン” と言うべき姿でのカムバックです!

 ウルトラマンシリーズでは時折、実際のスーツの彩色と、特撮ステージでの照明効果や異空間の合成処理などで、全く色合いが違って見える怪獣が出現しますが、グランドキングは、その好例と言えます。

 グランドキングのスチールは大別して、スーツの納品直後、撮影所である東宝ビルトの屋外にて快晴の空のもと撮影された、前述の “シルバーバージョン” のイメージ原石として参考にされた姿のもの。そして塗装や造形などが再検討された後、特撮ステージで種々の照明下で撮影された、初版の彩色ベースとなったものがアーカイブされており、こうした視覚的な違いも総合的に解析しながら〈大怪獣シリーズ〉のグランドキングはリリースされてきました。

 今回の再販にも、そんな2つの姿を礎にしたカラーリングによる探究心が息づいており、改めてグランドキングの持つ歴史の奥深さを感じずにはいられません。

 グランドキングが第2位の得票数を獲得したその背景には〈大怪獣シリーズ〉としての完成度の高さに加え、なんと言っても封切りの頃に幼少期が重なった方々の 熱き “グランドキング愛” が令和の世に至るまで、大きく影響していた模様です。

 また現在『ウルトラマン物語 ( ストーリー ) 』のデジタルリマスター版DVDが発売されてから20年超という辺りも、“グランドキング愛” 第2世代の新たな熱意が醸成されていく時間となっていったのではないかと、思わずにはいられません。

 筆者にとってもグランドキングは実に大きな存在です。
 新怪獣が毎週続々と登場して心躍らせてくれた『ウルトラマン80』の1981年3月25日放送終了という形で、新怪獣登場の流れがカットアウトされることになってしまいますが…最終回で冷凍怪獣マーゴドンがジャイアントボール作戦で粉砕されてから実に3年超、映画館で最新のウルトラ怪獣が猛威を振るう!という、怪獣喪失感から一気呵成の駆け上がり感は、リアルタイム世代だけの特別な高揚体験ではなかったかと思います。

 また、撮影終了後のグランドキングは、各地の展示イベントでも威容を誇っていましたから、´90年代前半辺り位まで、実際のグランドキングの立ち姿を目にした方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

 グランドキングはウルトラ兄弟よりも頭ひとつデカいボリュームある巨体ですから (流石は劇場版ウルトラマンシリーズ初の完全主演怪獣!) 、個人的な記憶を辿ると、普段の管理はもとより、展示設営も簡単では無かったことが思い出されます。

 劇中でのグランドキングには、事実上のラスボス怪獣としての役割があり、その圧倒的存在感や、頑強な表皮外装の質感を創出するために…当時の造形材料も影響したかとは思うのですが、グランドキングは、とにかく重い!そして硬い!

 グランドキングは、その当時でウルトラ怪獣No.1と断言しても良いのではと思えるボリューム感でしたから、頭部を含む全身もそうですが、尻尾も両腕も!まさに規格外のヘビー級でした。
 そして〈大怪獣シリーズ〉のグランドキングは、そうした感覚を迫真の存在感を込めた造形力で疑似体験させてくれていたことは、もはや言うまでも無いでしょう。

 そんなグランドキングに真っ向から取り組み、両腕を上げ体を震わせて威嚇し、一気に飛び掛かるウルトラ兄弟も見る間に凪ぎ払う、生命力みなぎる獰猛さで演じきったのが、スーツアクターを務めた宮本知彰さんでした。
 宮本さんは´80年代半ば、円谷プロで初めて結成された『悠翔アクションチーム』( 読み方は「ゆうひ」/命名は実相寺昭雄監督 ) の中心を担っていました。『仮面ライダー』(1979-80) にも友彰、知彰、知章などの名義で出演し、竹蔵名義で劇場用作品『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』の銀河王を演じています。
(なお宮本さんは『ウルトラマン物語 ( ストーリー ) ではノンクレジットながら、ジュダも演じていました。)

 宮本さんは小柄な印象の方だったのですが、この体のどこからグランドキングを演じるパワーが!?と、驚かされた記憶があります。
 特撮監督を務めた高野宏一さんは、思い描いた演出イメージの追究には非常に厳しい方でしたから、あの力強いグランドキングは、まさしく宮本さんの努力や精神力の結晶なのだと感じています。

 一方、マーゴドンからグランドキングまでの間が完全に怪獣空白だったわけではありません。
 当時の感覚で言えば、ウルトラマンシリーズの外伝的新ヒーローとして〈アンドロメロス〉がデビューし、小学館の『てれびくん』誌上をはじめとしてカラーグラビア掲載がスタート。
 やがて『アンドロ超戦士』として物語性や世界観がスケールアップし、関東地区のみとは言え『アンドロメロス』はテレビ化も果たしていました。

 『ウルトラマン物語 ( ストーリー ) 』での黒幕として、数々の悪事をはたらき、グランドキングの誕生を画策した宇宙の帝王ジュダは、アンドロ超戦士シリーズからのスピンオフと言えるでしょう。

 実はグランドキングの咆哮音は、ベムズン、ギエロニア、キングジョーグら怪獣戦艦のテレビ登場時に製作された、種々の咆哮音をベースに作られたものでした。
 『アンドロメロス』と『ウルトラマン物語 ( ストーリー ) 』の両作で効果音を担当した須藤輝義さんの仕事場で、怪獣戦艦の効果音を聞かせていただいた、その時の感動的思い出は、今も鮮明です。

 なお、その出で立ちから、グランドキングはロボット怪獣の一種だと受け止められることが当時から度々でしたが、その原因というか、ロボット怪獣の如くに印象付いていった理由のひとつには、かの咆哮音が非常にマッチしたこともあったのかもしれないと思う、今日この頃です。
(個人的にグランドキングは、アンドロ超戦士やジュダの特徴であるボディアーマーの流れを汲んだ、“強固な装甲怪獣” といったイメージを抱いています。)

 こうしてみるとグランドキングには、ウルトラ怪獣としての様々な歴史があり〈大怪獣シリーズ〉でのカラーバリエーションにも、その時々の勇姿の再構築によって、歴史への思いを馳せることも出来るなど、双方共に、多彩な履歴書を携えているのが感じられてきます。

 スーツとしてのグランドキングは、既に長年の役目を終えて久しいのですが…歴史研究の上では、敢えてレプリカを自由自在に活用することで、より多くの人々の目に届き感性を刺激し、対象への研究が深まって、見解が様々に広がっていく可能性が高まるとも言われています。

 〈大怪獣シリーズ〉のグランドキングも、この通算〔3態目〕となる色感覚の違いから醸し出され導き出されてくる、時の刻みの一瞬を、より身近に留めておいておけるのではないかと、思わずにはいられないのです。

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猛威を振るった大鳩超獣、現る! /200344r/ Thu, 12 Dec 2024 09:22:54 +0000 /?p=250 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

多彩な攻撃手段を持つ強者超獣が大怪獣シリーズに登場!

 今回は〈路地裏の散歩者〉を担当させていただくようになって、初の“超獣”の紹介となります。『ウルトラマンA』第18話「鳩を返せ!」に登場する、大鳩超獣ブラックピジョンです。

 〈路地裏の散歩者〉読者の方々ならば説明不要とは思いますが、まずは “超獣” についての説明を。超獣とは異次元人ヤプールが宇宙生物と地球の動植物を〈超獣製造機〉によって合成して生み出した、異次元の生物兵器の総称です。
 ブラックピジョンは、その名からも分かる通り、三郎少年の飼っていた鳩の小次郎の脳髄が宇宙生物に移植されて誕生しました。

 超獣製造機の初登場は第6話「変身超獣の謎を追え!」で、ワニと宇宙怪獣の合成によって変身超獣ブロッケンが誕生しています。第6話の監督は第18話と同じ真船禎さんでしたから、宇宙の命も地球の命も軽んじる超獣製造機が、再び作劇に活かされた形です。

 鳩の脳髄がヤプールに利用されたのは、鳩が自分の営巣場所から遠く離れた場所で放たれても、きちんと営巣場所に戻ってくる〈帰巣本能〉に目をつけられたからでした。

 無人機の開発にあたっていた超獣攻撃隊TACは、北斗星司隊員の提案により、帰巣本能を持つ鳩が優先的にテストされる事になるのですが、これを嗅ぎ付けたヤプールが、鳩のTAC基地到着と思わせて、ブラックピジョンによる奇襲攻撃を仕掛けようと目論んだことが発端でした。

 劇中で小次郎と呼ばれる鳩は、伝書鳩として活用される様な専門的な訓練を受けた個体ではなかった様に見受けられますが、三郎少年との信頼関係によって、伝書鳩同様のはたらきをみせてくれます。

 筆者の記憶を振り返ると、あの当時、個人で鳩を飼う方々は少なくなかったように思います。例えば『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」や『帰ってきたウルトラマン』第1話「怪獣総進撃」で、鳩を飼う少年が描かれていますが、当時の鳩を飼うための環境や設備などは、劇中のイメージで捉えて差し支えないと思います。

 ということは…「鳩を返せ!」での三郎少年の住まいは、昔ながらの木造住宅が密集する地域でしたから、壁越しでも意外と聞こえてくる鳩の鳴き声や飼育臭などが近隣からの苦情を招くのは間違いなく、1羽だけとはいえ、鳩を飼う環境に無いのは残念ながら明らかでした。

 また、劇中では鳩の病原菌の保持が指摘されています。ということは病原菌の媒介の主になってしまう可能性もあった訳です。

 もっともそれは、何も鳩に限った話ではなく、筆者の小学生時代には、あの小動物も、この小動物も…と、同様の注意喚起がなされていたのが思い出されるのですが、令和の世では「動物とふれ合ったらキチンと手を洗いましょう」といった具合に、万一の要素は正しく恐れることが一般的となっているのは言うまでもありません。

 さて、今回の主役・ブラックピジョンです。
 その全身像の印象をひと口で表現するならば、戦闘武装をまとった鳩でしょうか。
 第18話以前に登場してきた超獣は、基になった動植物の外見が増幅したイメージを持っていました。さぼてん超獣サボテンダー (第12話) や、大蟹超獣キングクラブ (第15話) などは、その名称や別名と共に好例と言えるでしょう。

 一方でブラックピジョンの場合は、全身像こそ鳩を想起させるシルエットで形成されていますが、胸部に鳩のイメージには無い、不自然に巨大な突起物を備えています。ウルトラマンAとの戦いではこれを射出。Aは直撃こそ免れましたが、その結果、背後にあったガスタンクが破壊され、大爆発を招いてしまいます。

 それはサボテンダーが不意に体のトゲを射出する、ある種の隠し武器を備えていたのとは違う、一見して明らかな大型武装と呼べるものでした。

 ブラックピジョンは、出自が鳩と明確でありながら、鳩とは一線を画するアンバランスさを備えた存在でもありました。

 それでは〈大怪獣シリーズ〉のブラックピジョンについて、みていきたいと思います。

 今回、ブラックピジョンの造形を手掛けたのは、原形師の判治靖郎さんです。
 〈大怪獣シリーズ〉を担当する原形師の方々は、みなさん写真や映像から生き写しの如くの《リアル表現》に長けているのは言うまでもありませんが、そこに “怪獣” をひとつの生命体として生き生きと感じさせ、ディスプレイが主となるであろう20数センチ大のフィギュアへ形成していくための《リアリティ表現》には、対象となる “怪獣” の何処をどの様に捉え、造形に反映させていくか、それぞれの感性と秘技がある様に思います。

 例によって、これは筆者なりの視点ですが、怪獣の〈リアリティ表現〉には、外見の中に、演じるスーツアクターさんの骨格を核であり芯として見出だし、全身像を構築していくか、または、怪獣の全身像そのものを特異な外見の生物を構成する要素として捉え、想像力をはたらかせて未知の骨格・皮膚感を見出だしていく手法とがある様に感じています。

 そして筆者の感じる〈大怪獣シリーズ〉のブラックピジョンの造形には、その両方が絶妙なバランスでミックスされている様に思えるのです。

 特にブラックピジョンの場合は、本来TAC基地の奇襲攻撃が使命であった超獣ならではの屈強さと共に、鳩のイメージから来る特有の浮遊感、あるいは繊細さ、か弱さに加えて、決して透けて見えてはこない内面を顔に刻むための表現が、造形上の肝であると考えられます。

 前述した胸部の突起も含め、ブラックピジョンについて、TACやAを追い詰める程、総合的に高い戦闘力を持った存在として捉えるのか、あるいは、変わり果てた姿ながらも少年の思いがこもった悲劇的な存在として捉えるか──恐らく〈大怪獣シリーズ〉のユーザーの方々にとっても、ブラックピジョンに対しては、それぞれに両極の眼差しがあることでしょう。

 そんなアンバランスさをたたえたブラックピジョンの表現について、判治さんのアプローチは、技巧を感じさせることなく、そのどちらにも自然と寄り添うことに貢献していると思えるのです。

 そして〈大怪獣シリーズ〉としての重要なポイントとなるのが、眼の表現です。

 ブラックピジョンの眼は焦点が定まっていない様に見受けられます。これは、かつては鳩であった痕跡である以上に、地球の生命体としての自我が喪失している表現だと思えます。

 ブラックピジョン以前に登場してきた超獣たちは、設定的には異次元の生物兵器とされヤプールの命令で行動し、特殊能力や武器を備えつつも、特撮班としては、従来の様な怪獣と変わりなく、意思を持った存在として演出しているのが感じられます。

 顕著な例として挙げられるのが、眼を意識した顔のアップです。
 超獣は、ヤプールの尖兵として破壊活動に徹する無機質な破壊の権化ではなく、標的である高層ビルに反応し、空を行くTAC機に狙いを定め、Aを威嚇する視線を見せつけていきます。

 その事を意識してブラックピジョンを振り返ると、その顔であり眼の異質さに気付かされます。
 また、顔の要素のひとつであるクチバシも、実際の鳩とは違って鋭さは皆無であるなど、総じて戦闘力や攻撃性は感じられません。
 ですが、それこそがAを油断させる偽装であるとの解釈も成り立つ部位でもあるのでしょう。

 これら複雑に絡んだ要素への判治さんのアプローチを第一段階とするなら、第二段階となるのが〈大怪獣シリーズ〉が培ってきた塗装術です。

 端的に言えば、ここには造形と塗装の合作であり、コラボレーションが存在する──そんな思いを抱かずにはいられません。

 突き詰めれば、劇中に登場するブラックピジョンは、何故この様にデザインされ、何故この様に造形されたのか。そして、どの様な存在として息づいていたのか。
 更にはそうしたブラックピジョンを、どの様に受け止め、理解するか──そんな果てのない試行錯誤が配色となり、陰影になっていると思うのです。

 このブラックピジョンを、並み居る〈大怪獣シリーズ〉の超獣たちの中に立たせれば、ブラックピジョンの特異性は、より際立ってくることでしょう。
 そして反対に、ただ1体超獣を手にするのならば、ブラックピジョンこそが、地球の生命体が蹂躙された結果を色濃く残し、地球人にとって超獣の本質を突きつけてくるオブジェに成り得るのではないでしょうか。

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円盤生物第2号!ブラックドーム登場! /200371r/ Tue, 08 Oct 2024 09:59:09 +0000 /?p=235 筆者:秋廣泰生
ライター/映像演出家。元・円谷プロ製作部所属。1980年代後半より、ウルトラマンシリーズをはじめ、円谷プロ作品の映像商品の制作や、出版物、CDの構成執筆を手掛ける。VHS時代の再編集ビデオの殆どで編集・演出を担当。テレビ番組演出は『ウルトラマンボーイのウルころ』『ウルトラマン列伝』など。

恐怖の円盤生物第2号が大怪獣シリーズに登場!

 着々とラインナップを増やしつつある『ウルトラマンレオ』に登場した怪獣・宇宙人の〈大怪獣シリーズ〉化。ここにまた新たな1体として、恐怖の円盤生物が加わることになりました!

 『レオ』の最終回を盛り立てた強敵であり、2020年5月に〈大怪獣シリーズ〉として発売された円盤生物ブラックエンドに続くのは、ブラックスターの地球侵略円盤生物の第2号、ブラックドームです!

 ブラックドームが猛威を振るうのは第41話「恐怖の円盤生物シリーズ! 悪魔の惑星から円盤生物が来た!」でした。
 このエピソードでは、空飛ぶ円盤大好き少年がゲスト主役として登場します。

 世界の各地で撮影された円盤の写真を集めたファイルが垣間見えたり、天体望遠鏡を空に向けて円盤を探したり、遂には正体がブラックドームとは知らず、眼前に迫ってきた円盤を鏡に反射させた光で呼び寄せようとします。

 こうした描写は『レオ』の放送が開始された昭和49年 (1974年) 当時、児童誌で[空飛ぶ円盤]や[宇宙人]の目撃情報、円盤や宇宙人らしき物体を捉えた写真記事や遭遇体験が特集され、それらの社会情勢がフィードバックされたものと、小学校1年生での『レオ』リアルタイム視聴者の筆者は受けとめています。

 それは恐らく「恐怖の円盤生物シリーズ!」成立の根幹でもあったのでしょうし、筆者の記憶の中にある記事も、当時流の児童向けノンフィクションとして、迫真性に溢れていたと振り返っているところです。

 と同時に『レオ』での星人や宇宙怪獣到来率の高さ、星人出自の天体が様々な事情と共に語られたりするのも、そうした記事がヒントになっているのではと感じるところがあります。

 また『レオ』と同時期に放送されていた円谷プロ作品『SFドラマ 猿の軍団』にも[空飛ぶ円盤]が、地球の情勢に関わる存在として出没していましたから、当時の[空飛ぶ円盤]への関心度の高さがうかがえます。

 続いては〈大怪獣シリーズ〉に到来するブラックドームに注目してみたいと思います。
 今回、大怪獣シリーズ「ブラックドーム」の造形を手掛けたのは原型師 増川信二さんです。

 増川さんは特撮系のキャラクターはもちろん、アニメなどの2次元キャラクターも極めて写実的に造形する、見事な手腕で知られています。

 そうした中で筆者は、増川さんの造形テクニックについて、実に不思議に感じているポイントがあります。
 それは例えば造形対象が架空の存在だったとしても、実在の生物の様な  “潤い” 度数の高さ、あるいは低さを宿らせている様に感じられるところなのです。

 そのテクニックの謎と秘密は何なのか、筆者の付け焼き刃の知識では解明出来ませんが、その表現力はブラックドームにも着実に活きていると感じられてきます。

 ウルトラマンシリーズの特撮ステージは、たくさんの照明機材が発する熱や、種々の特殊効果で発生する大量の埃などで非常に乾燥しがちなのですが、それらが影響しているのかどうか、時折、“乾燥肌” を思わせる怪獣がみられることがあります。
 個人的にブラックドームも、そうした “乾燥肌” の1体と感じていましたから、増川さんという人選は、まさしく適材適所。ブラックドームにうってつけ!と小躍りしてしまいました。

 なお『ウルトラマンT (タロウ) 』に登場した宇宙大怪獣べムスター (改造) にも、個人的に “乾燥肌” 感を抱いているのですが、実は〈大怪獣シリーズ〉のべムスター (改造) も、増川さんの造形であったと知り、その表現力に大納得です。

 もちろん〈大怪獣シリーズ〉は高度な塗装技術が持ち味です。塗装によるウェット感・ドライ感表現がありますが、増川さんの手掛けた怪獣は素地からして、皮膚表現の謎と秘密が隠されている気がするのです。

 そして言うまでも無く、ブラックドームの写実的表現は、映像や写真からそのまま抜け出てきたかの様で、こうして画像で見て感嘆するだけでなく、手に取ってみた時、実物標本の縮小レプリカの如くの感覚を味わえるのではないでしょうか。

 思うに近年、カプセルトイやプラモデルなどで昆虫や甲殻類など節足動物のリアルフィギュア化がひっきりなしですが、ブラックドームも外見的に宇宙的節足動物の一種でしょうから、リアル造形とは本来的に相性がいいのかもしれません。

 さて!ブラックドームの〈大怪獣シリーズ〉ラインナップ化と聞いて、真っ先に思ったのが「これは推し活に使える!」ということでした。

 恐らく〈大怪獣シリーズ〉の楽しみ方としては、お部屋でのディスプレイが主流ではと思うのですが、ここで新たに提案したいのが、ブラックドームを連れてのお出かけです!

 昭和40年代後半から『レオ』放送の頃にかけての特撮テレビ番組を知る方々なら、第41話の劇中で円盤探しをしていた廃墟は、様々な作品でロケ地に重宝されていた、通称[おばけマンション]と呼ばれていた所だと、すぐに気付いたことでしょう。

 撮影から既に50年を経過しようという現在、この廃墟は跡形も無く存在しませんが、劇中から様々に読み取れたり想像される位置関係によって、ブラックドームが飛来してきた方向が推測出来ますから「恐らくこの辺りの空で本性を現した?」と想像力をはたらかせながら、空をバックにブラックドームを撮影してはいかがでしょう?

 〈大怪獣シリーズ〉化されたブラックドームは、間違いなく推し活バッグにフィットしたサイズ感で、一緒のお出かけにも最適です!

 また、より高度な推し活を求める方は…実は特撮パートに登場する城南大学の複数の校舎として、第21話「見よ!ウルトラ怪奇シリーズ 北の果てに女神を見た!」で、札幌の時計台をモデルにした建造物のミニチュアが再び使われていましたから、イマジネーションを更に更に増幅させて、札幌でのブラックドーム撮影に臨んではいかがでしょう?(笑)。

 お手元にブラックドームが届くまでの時間は、撮影プランを練るための時間でもあると考えれば、楽しみも倍増です!
 それでは〈大怪獣シリーズ〉ブラックドームの襲来に、ぜひ手鏡を磨き上げてお待ちください!

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